墨絵

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四月

四月

日本には四季があります。

世界に類見ない数少ない気候です。

 

冬の寒さから身を守り、家の中での語らいを楽しみながら、草木の発芽やめざめを待ちます。

 

さやさやと水が心地よく流れます。

音を聞きながら、身も心も緊張から緩み、草花の香りに笑みもこぼれます。

 

更に、気温の上昇によって活発に動き、脈拍や心臓の鼓動に気遣いながら、海辺や川の水の涼しさ、木陰に涼を求めます。

稲妻が穂を育て、海の中を洗い、台風の目が過ぎ去る頃には、風の中にふと涼を感じ、実りに感謝しつつ、身体に必要な栄養を備蓄します。

大自然の恵みの中で生きている自覚と喜びをお供えし、それを頂きながら有り難み食します。

 

大昔から日本人は大自然に生かされている感謝と、大自然の猛威をしる畏敬の念を持ち生きてきました。

 

四季を通じて色々なところに生きる知恵を持っています。

その知恵を是非とも伝承していきたい思いです。

そして、大自然の中に生きている恵みにありがとうございますと唱え、又、時位は畏れ敬う心によって祈ることが出来ます。この祈りの中に真の和みが発信されています。

 

2019/06/01